セイコー ローレル復刻モデルにコードバンストラップを装着した全体画像

今回は、セイコーが復刻した名作「ローレル」に、当時の雰囲気を再現するコードバンのパリス環式ストラップを装着した事例をご紹介します。オーダー製作ではありませんが、完成されたビジュアルが非常に魅力的な組み合わせです。

このストラップは、お客様がご来店時に着用されていたもの。時計との調和が素晴らしく、装着事例としてご紹介させていただく運びとなりました。


クラシックデザインを引き立てる、パリス環式の仕様

パリス環に通されたコードバンストラップの構造が分かる接写

ストラップは、現代ではあまり見かけなくなったパリス環式。バネ棒を使わず、環に革を通して固定する構造で、ビンテージ感を一気に高めてくれます。革が時計ケースと一体化したような印象で、レトロな雰囲気を際立たせます。


素材には、艶やかなコードバンを使用

ブラウンコードバンの艶感が見えるアップ写真

革は、ブラウンのコードバンを使用。コードバンならではの光沢とハリ感が、復刻ローレルの上品な文字盤と絶妙にマッチします。シンプルな仕立てながら、素材そのものの存在感で魅せる構成です。


三角ステッチが光る、細部のデザイン

三角形のステッチが見えるディテールカット

ストラップの上部には、パリス環式ならではの三角形のステッチが施されています。ビンテージ軍用時計などで見られる意匠で、レトロな時計との相性も抜群。縫製も丁寧で、アクセントとしてもしっかりと主張しています。


装着全体のバランス

装着イメージ 全体の構成と革の長さが分かるカット

実際に装着すると、全体のバランスがとても良くまとまり、ケースサイズの小ささを活かしたクラシックな印象が際立ちます。時計とストラップ、それぞれの個性が引き立つ好例といえるでしょう。


クラシックな時計には、クラシックなストラップを。 ローレル復刻モデルとコードバンのパリス環式は、まさに好相性の一例です。

 

松下庵