かつての日本を支えた製造業も安いコスト、安い労働力を求めて海外へ生産拠点を移し、日本国内に残った製造者も元請けから徹底したコストを追求される・・・
私も腕時計ストラップを製作する中で松下庵でも使用していた工具屋、材料屋も風当たりの強い不遇の時代が進んでいく中で倒産したり、廃業したり後継者不足で残念ながら姿を消したりというのを目の当たりにしてきました。腕時計ストラップ業界も同じく、海外工場の機械で大量生産されたストラップが大量に輸入され、破格の卸値で時計屋・量販店に卸され格安で販売されていく。そして日本国内の腕利きの職人達もその波には抗えずに包丁を置いていく・・・私はそんな日本のものづくり文化を微力ながら支えたいと想い、松下庵のディフュージョンブランド「UNDER THE PINE」を立ち上げました。
「UNDER THE PINE」のネーミングは
・「UNDER」=「下」「PINE」=「松」
・松下庵のディフュージョンブランドという2つの想いから名付けました。「UNDER THE PINE」では旧知の腕利き腕時計ストラップ職人達に松下庵が企画したストラップの製造を依頼、松下庵が監修・販売を行う事で新しい販路を拡大し、腕時計ファンの皆様に日本国内で職人の手作業で生産されたストラップの良さを再認識して頂き、盛り上げていきたいと考えております。
第1弾 は昭和のベルト
「UNDER THE PINE」第1弾のベルトは題して「昭和のベルト」
昭和40年代から60年代(1960年代から1980年代)当時の時計に似合うベルトがコンセプト。
ベルトの厚みは薄く、ラグ幅に対して尾錠幅の絞り込みが多めのシルエットに。
そしてベルトの硬さも現代のベルトよりも少し柔らかめに仕上げました。
素材にはもちろんクロコダイルを採用。
クラシックカーや旧車に最新の現代版のホイールを装着するとミスマッチなように、長い年月を経た時計独特の色気を壊さないようバリバリの高級感を求めて竹斑を使用するのではなく、あえて当時の時計がもつ風合いが際立つようにあえて丸斑を使用。
対応サイズは計5サイズ
「19mm−15mm」
「19mm−14mm」
「18mm−15mm」
「18mm−14mm」
「17mm−14mm」
特に尾錠幅15mmはセイコーやIWCがお好きな方にはお探しになられていた方も多いのではないでしょうか?
厚みはラグ側が約2.5mm〜剣先側2.0mmへ
製造はその当時も現役で時計ベルトを製造していた職人達が、当時から使用している工具・技術を使い製造を担当。
何十年の時を経た熟練職人の「味」がぎっしりと詰まったベルトに仕上がっています。
新ブランド立ち上げ記念 キングセイコー純正尾錠付き 各色1本限定販売
UNDER THE PINE 第1弾ベルト